農地・水・環境保全向上対策（平成22年3月号）
農地・水・環境保全向上対策とは、農家と地域住民が力をあわせて農業資源を守っていこうという取り組みです。今回は、「馬田地区・資源環境を保全する会」と「4A資源保全組合」の活動を紹介します。
最近のトピックス
3月6日に上田野上環境部会で桜の植林がおこなわれました。この日は、小雨の降るあいにくの天気でしたが、ため池の管理道路沿いに20本の桜の木が植えられました。
活動紹介
馬田地区・資源環境を保全する会 （白石地域・馬田）
江島会長から一言
馬田地区・資源環境を保全する会は、地区内63戸（うち農家23戸）と入り作農家16戸の計79戸により、農用地約38haで活動をおこなっています。当地区は、須古小学校区に位置し、六角川沿岸の最下流域に広がる低平地で、洪水の常襲地帯となっています。昨年7月末には、馬田交差点付近の県道が冠水し、交通の全面ストップ、家屋床上浸水などの被害が出ました。また、水稲や大豆は、延べ3日間も泥水をかぶった状態が続きました。当地区では、こうした洪水への対策という観点からも、昔から水路の維持管理を大切にしてきました。活動のメインとして、全世帯参加による水路の草刈りや水草上げ等の共同活動を年3回実施しています。また、重機やバケツリレーによる水路の泥上げについても、3年間続けています。そのほか、施設等の機能診断や改修の実施、さらに、夏休みに小学生と保護者、役員により、1年目は、近くの水路や水田の生きもの調査、2年目は、水路の水質調査、3年目は、EMぼかし・EMだんごづくりとその水路への投入作業などの環境学習をおこない、世代間交流も進めています。また、老人会は花壇の造成・植栽などの景観形成活動、女性部は班ごとにおこなう毎月初めの空き缶・ゴミ拾いなどの環境美化活動に取り組んでいます。当地区が抱えている最大の課題は、洪水の解消です。この問題は、この事業で解消に至るのは困難であり、今後とも国・県や町への要望活動をおこない、私たちでできる保全活動を通じて、地域のまとまりを一層高め、良好な農村環境づくりを次世代へつなげていきたいと思っています。
（バケツリレーによる水路の泥上げ）
（EMぼかしづくり）
（水路の草刈り）
4A資源保全組合 （有明地域・新明）
東島代表から一言
4A資源保全組合は、有明海へ注ぐ只江川河口から南部に位置する新明地区で活動しています。集落内のうち27戸（非農家5戸）と地区外からの入り作者15戸を含めた42戸で活動をおこなっています。対象農用地は、約63haとなっており、主に、米・麦・野菜（タマネギ、キャベツ）・施設園芸作物（イチゴ・キュウリ）が栽培されています。当組合は、自治会・女性部・入り作者等により構成されており、お互い協力し合って活動をおこなっています。主な活動として、水路の草刈り、春・秋のクリーンデーでの女性部による空き缶・ゴミ拾い等をおこなっています。また、景観形成と雑草抑制のために、毎年、農道法面への芝の植栽にも取り組んでいます。これからも、農地・水・環境保全向上対策の活動を模索しながら、これまでの活動を継続して、農村環境の保全に取り組んでいきたいと思っています。
（水路の草刈り）
（道路のゴミ拾い）
（道路への芝の植栽）
川津資源保全隊が「美の里づくり審査会特別賞」を受賞されました
美しい景観の保全・形成に向けた地域の優良な取り組みを農林水産省が表彰する「第5回（平成21年度）美の里づくりコンクール」で、「川津資源保全隊」が「美の里づくり審査会特別賞」を受賞され、2月24日に東京で表彰式典がおこなわれました。
農地・水・環境保全向上対策に係るDVDの放映をおこなっています
白石町庁舎1階ラウンジの大型テレビで、農地・水・環境保全向上対策に係るDVDの放映をおこなっています。（平日午前10時～午前11時）
役場から活動組織のみなさんへ
平成21年度「実績報告書類」の提出期限は、4月8日（木）までです。提出は1部で結構です。
このページに関するお問い合わせ先 農村整備課 電話（直通）：0952-84-7122
