農地・水・環境保全向上対策(平成21年5月号)
農地・水・環境保全向上対策とは、農家と地域住民が力をあわせて農業資源を守っていこうという取り組みです。今回は、「遠ノ江下資源保全の会」と「古賀ん村つくり隊」の活動を紹介します。
活動組織の活動紹介
遠ノ江下資源保全の会
藤井代表から一言
遠ノ江下資源保全の会は、北明地区の中央付近に位置する農用地面積約22haの区域で、平成19年度より活動を行なっております。
実関係戸数は18戸(内農家数11戸)と非常に規模が小さい組織ではありますが、会員が一丸となって、集落周辺の環境保全のための活動に取組んでおります。
平成20年度の主な活動内容は、地沈32号水路や支線用排水路、隣接する道路の路肩部の草刈を3回、地沈水路のホテイアオイやキシュウスズメノヒエ(通称ヒャークサ)の除去作業を2回実施しました。水草除去は時期が遅く、繁茂した状態で作業を行なったため、かなりの時間と労力を費やしたことから、今年度は早期の対応が必要と痛感しております。
また、平成19年度の機能診断において、水路法面の崩壊箇所が100mほどあったため、昨年4月に補修の土留め木柵工を50m実施しました。会員の中に、建設会社の現場監督や元重機のオペレーターがいたことや、会員の協力もあり1日(8時半から17時)で完成することができました。今年度は残る50mの水路補修を実施する予定としております。
今後も、会員の協力のもと、地域の環境保全のため更なる努力をしていきたいと考えております。
水路法面の土留めのための木柵工の様子
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古賀ん村つくり隊
渕上代表から一言
古賀ん村つくり隊は、白石町役場本庁・有明公民館等の官公庁施設があり、旧有明町の中心地に位置する古賀区で活動しています。以前、当集落は純農業集落でしたが、農地が宅地化されるなど目まぐるしい変化の中で、現在、農業者と非農業者の混住化が進んでいます。そうした変化の中でも、当集落は、先代より受け継いだ40haを超える農地を擁しています。
平成20年度の主な活動内容として、区民総出の春・秋の水路周辺の除草作業、小水路の泥土上げ、老人会による農道等の清掃作業、婦人会・子供クラブの連携による景観形成作業(花苗植え)等を行ってきました。
(水路の草刈り)
(農道のゴミ拾い)
(水路への植栽)
なかでも、婦人会と子供クラブ総勢60名を超える参加者で行っていただいた花苗の植栽により、当集落内の農道・水路に美しい花々を咲かせることができ、周辺住民の方々から感謝の言葉をいただきました。
日頃から、当地区の子供クラブは、校外活動として「古賀こども塾」という組織の中で、地区の老人会・婦人会とも交流を深めており、そのことが今回の花苗の植栽作業でのスムーズな連携につながったと思います。今後も、こうした連携を図りながら、農村資源を守る活動を続けていきたいと思います。
平成21年度の活動予定としては、これまでの活動を引き続き行いながら、環境美化の一環として、EM菌泥団子の作成・水路への投入等を計画しております。
今後は農家、非農家がお互い理解し協力しあい、地域の活性化に取り組んでいきたいと思います。
(水路への植栽)
(きれいに咲きました!)
役場から活動組織の皆さんへお知らせ
今月中に、施設の点検活動・機能診断及び、それに基づく年度活動計画の策定を行ってください。その際、忘れずに写真撮影を行ってください。
また、水路・パイプラインの通水試験、ゴミ拾い・草刈り、その他様々な実践活動を行った場合も、忘れずに写真撮影を行ってください。
このページに関するお問い合わせ先 農村整備課 電話(直通):0952-84-7122