農地・水・環境保全向上対策(平成21年6月号)
農地・水・環境保全向上対策とは、農家と地域住民が力をあわせて農業資源を守っていこうという取り組みです。今回は、「秀移環境守り隊」と「環境ネットワークめぐり」の活動を紹介します。
活動組織の活動紹介
秀移環境守り隊
吉原代表から一言
秀移環境守り隊は、現在、建設中の白石町役場の新庁舎から東2.5km付近に位置する農用地35haの地域で、平成19年度より活動を行っております。
町内の活動組織としては、規模的には小さい組織ではありますが、活動への参加率も非常に良く、当集落内の環境の保全・向上に精力的に取り組んでいるところです。
平成20年度の主な活動内容としては、平成19年度から引き続いて、花壇の管理・植え替え、中水路の泥上げ、水路法面の初期補修・側壁のはらみ修正等を行い、通常の実践活動の草刈りのほか、ゲートの保守管理として、ゲートの塗装を行いました。
(水路の堰板の塗装)
今年度は、早期対応を心がけ、4月12日に平成19年度に作った花壇をさらにグレードアップさせるため、当隊の隊員の中の造園経験者の指導を受けながら、花のほかにマメツゲなどの植樹や、花壇内に自然石による高低差を加えるなどし、立派な花壇に仕上げることができました。
今後は、集落内のメインストリート沿いに桜の植樹を計画しており、今年度は、その植樹のための土台作りを行い、隊員の環境に対する意識の高揚を図りながら、小水路の泥上げ、水路の法面整形、ゲートの塗装等を行っていくよう計画をしているところです。
花壇作りの様子
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環境ネットワークめぐり
稲冨代表から一言
私どもの環境ネットワークめぐりは、農地・水・環境保全向上対策が始まるにあたり、当初から何度となく説明会に出席し、平成19年4月に発足いたしました。当活動組織は、有明地域の西地区内にあり、JR長崎本線上手に位置する廻里区で活動しています。地区内には140戸(うち高町60戸)があり、兼業を含む農家47戸と非農家93戸(廻里36戸、高町57戸)があり、対象農用地が田91.2ha、ハウス4.9haの田園地帯です。
当事業が農業者の高齢化・減少、農村の混住化といった現実に即した事業であることを踏まえて組織づくりを進め、廻里・高町住民自治会を中心に、JAや生産組合を含めた集落営農組合、地区公民館、老人会、婦人会、PTA、消防団等の協力を得て、この「環境ネットワークめぐり」を
設立いたしました。
最初はどうなることかと全く手探り状態で、まずは以前から行っていた水路の掃除やゴミ・缶拾い等を中心に始めました。各団体の方々にも何か一つずつ活動目標を立てて活動してもらい、1年目は無我夢中といった感じで過ぎてしまいました。
2年目になると、活動項目についての理解も深まり、4月上旬の施設の点検活動から始まり、草刈り、空き缶・ゴミ拾い、水草の除去等を行いました。また、排水路や水田の水の管理、あるいは老朽化したポンプ場及び配水管の管理や農閑期には穴の開いたパイプの修理・小排水路の路肩法面の補修など多岐にわたる活動を行いました。
(ポンプ場送水管の改修)
ただ、どこの活動組織においても同じことがいえると思いますが、農村における少子高齢化と過疎という現実が最大の障害だと思います。この障害を乗り越え、将来の明るい展望が開ける田園地帯にしたいものです。
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(松丸太杭の打設)
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(板柵の設置)
役場から活動組織の皆さんへお知らせ
大雨等の異常気象が発生しやすい季節になってきました。異常気象後の見回りやその際に応急処置を行った場合は、忘れずに写真撮影を行ってください。
また、水路・パイプラインの配水操作・通水試験や暗きょ施設の清掃・パイプラインのパイプ内の清掃、その他様々な実践活動を行った場合も、忘れずに写真撮影を行ってください。
このページに関するお問い合わせ先 農村整備課 電話(直通):0952-84-7122