農地・水・環境保全向上対策(平成21年2月号)
農地・水・環境保全向上対策とは、農家と地域住民が力をあわせて農業資源を守っていこうという取り組みです。今回ご紹介するのは、「遠江中環境保全会」と「室島地区農地・水・環境保全会」の取り組みです。
活動組織の活動紹介(最近の活動の様子)
遠江中環境保全会
黒木代表から一言
遠江中環境保全会は、他の地区より1年遅れて発足した組織で、当初は会員の皆さんのやる気を引き起こすための啓発活動に苦労しましたが、役員の皆さんの努力により、会員の皆さんに、自分が住む地区の環境保全がいかに大切かということを再認識していただくことができ、そのことが会員の皆さんのこの事業への積極的な参加へつながったと思います。
この事業への取り組みとして、まず、除草用の鎌を1丁ずつ各戸に持つことから始めました。これにより、会員の皆さんの環境に対する意識が倍加しました。当会は、他地区に比べて規模は小さな組織ですが、他地区より一歩でも進んで、自分の住む地区を美しくしようという気風が芽生えました。水路の草刈りや泥上げ、農道の保全等、会員の皆さんはいつでも、快く呼びかけに応じて参加してくれます。また、今までゴミ捨て場同様だった水路端の空き地も、ブロックで囲いをしてきれいな花畑に変えました。
この事業のおかげで、地区内の親睦と融和が今まで以上に深まり、地区の人たちが、農地・水・環境に対して積極的に関心を抱くようになったと思います。この事業が永く続くよう関係機関にご理解いただきたいと思っています。
(水路の水草の除去)
(水路端の空き地への花壇作り)
室島地区農地・水・環境保全会
藤木会長から一言
室島地区農地・水・環境保全会は、面浮立で有名な海童神社と、県の重要文化財に指定されている御神体を祀った彦嶋神社の鎮座する、竜王集落・室島集落を中心に、平成20年度より活動しております。
今年度の主な活動として、水利組合を中心に地沈60号・62号水路の補修、草刈り、水草除去、揚水場の整備を行いました。9月には、佐賀県土地改良事業団体連合会の主催により、「田んぼの生きもの調査」(水路の生きもの調査や田んぼのかえるの調査)が当地区内で行われ、県・町・有明土地改良区の関係者や有明南小学校の4年生の生徒達とともに参加しました。
また、地区老人会によるため池周辺の清掃、子供クラブとその保護者による地沈水路法面へのコスモス種子の散布、水路の水質改善のために、集落の皆さん(100名程度)が、NPO法人の指導の下、各種関係機関と一緒にEM菌泥だんご作り(5000個)を行い、後日、それを水路等に投入しました。また、皆さんの協力により、念願だった水路の泥土上げをすることができました。今後も、地域の発展と融和のために、当会としても更なる努力をしていきたいと考えております。
地沈水路とは
地盤沈下対策事業で整備された水路。地下水をくみ上げることが地盤沈下の原因となっているため、現在、農業用水を確保するために地沈水路への貯水がなされている。また、平成24年度より、嘉瀬川ダムから地沈水路への農業用水の送水が始まり、更なる農業用水の確保が図られる予定。
事例発表~戸ヶ里ムラづくり協議会~
1月29日に佐賀市文化会館で佐賀県農地・水・環境フォーラムが開催されました。県内の6活動組織による事例発表などが行われ、町内からは「戸ヶ里ムラづくり協議会」が、米のとぎ汁発酵液とEMどろだんごによる水質保全への取り組みについて発表されました。
役場より活動組織の皆さんへ
年度末の実績報告の時期が近づいております。書類の整理をし、チェック表で実施状況を確認してください。もし、まだ実施していない項目があれば、3月末までに実施してください。
このページに関するお問い合わせ先 農村整備課 電話(直通):0952-84-7122