農地・水・環境保全向上対策(平成20年10月号)
平成19年度から「農地・水・環境保全向上対策」が始まっています。現在、町内で61の活動組織が取り組みをおこなっています。町内のみなさんに、この事業のことをもっと知っていただくために、町内の活動組織の取り組みについて紹介しています。今回ご紹介するのは、「深浦水清会」と「牛屋西分のふるさとを守る会」の取り組みです。
活動組織の活動紹介(最近の活動の様子)
深浦水清会
光武代表から一言
深浦水清会は、有明南小学校南側に位置する集落で活動しています。当会では、生活排水が流れ込む水路の水質を少しでも良くするため、木炭による水質浄化とその結果についての水質モニタリング(観察)を実施しています。
昨年は、7月~9月に木炭60kg(玉葱袋1枚に木炭4kg入れたものを3袋1セットとし、全部で5セット)を水路につり下げ、木炭の設置前・後の水質調査を行いました。取水したサンプルの検査を県の検査機関へ依頼した結果、水質が改善されたことを示す結果が出ました。本年は、更なる効果を上げるため、木炭の量を昨年の2倍の120kgに増やして、同様の取り組みを行いました。
しかし、その結果は、木炭を設置した後の水質の方が、設置する前の水質よりも悪いというものでした。これは、木炭の設置後に雨があまり降らず、水路内の水が滞留していたためではないかと思います。この結果をふまえ、より正確な比較をするために、木炭を設置する前・後の水質検査に加えて、木炭を設置した箇所の上流と下流の水質検査を実施するなど、検査方法をさらに検討して、来年、再チャレンジしたいと思っています。
(水質検査のための取水)
(木炭の設置)
牛屋西分のふるさとを守る会
片渕会長より一言
牛屋西分のふるさとを守る会は、有明地域の東部に位置し約320世帯を有する集落で活動しています。当会では、水路の補修・草刈り・泥上げ・水草の除去などの活動のほか、婦人会による毎月の農道のゴミ拾いなどの活動を行っています。
そして、 今年度より新たに、水路の水質改善のため、婦人会によるEM泥だんご作りに取り組んでいます。9月4日に生産組合・公民館・老人会の協力により約3,000個のEM泥だんごを作り、9月22日にこのEM泥だんごを水路へ投入しました。後日、この取り組みによる水質改善効果の検証のため、取水したサンプルの検査を専門機関へ依頼する予定です。引き続き新しい取り組みにチャレンジしながら、地域の発展に少しでも寄与できればと考えています。
(EM泥だんご作り中)
(3,000個のEM泥だんご!!)
農地・水場所当てクイズ~ここはどこでしょう???この事業の活動の一環として、地域の皆さんが作られた花壇です~
ヒント:白石共立病院から東に2.5km直進してつきあたったところ。
役場より活動組織の皆さんへ
活動組織の構成員(農業者、非農業者等)・役員の変更及びその他変更がありましたら、随時ご連絡ください。
また、台風などの異常気象が発生しやすい時期になっています。異常気象後の見回りや応急処置をされる場合は、忘れずに写真を撮影してください。
このページに関するお問い合わせ先 農村整備課 電話(直通):0952-84-7122