農地・水・環境保全向上対策（平成20年11月号）
平成19年度から「農地・水・環境保全向上対策」が始まっています。現在、町内で61の活動組織が取り組みをおこなっています。今回ご紹介するのは、「網代農水環境保全会」と「東郷環境保全会」の取り組みです。
活動組織の活動紹介(最近の活動の様子)
網代農水環境保全会
百﨑代表から一言
網代農水環境保全会は、県道（武雄～福富線）沿いのJAさが六角支所より南西の方向に広がる集落で活動しており、当集落の中心には白石高校があります。
当集落には、地沈12号・13号水路が通っており、水路の補修・草刈り・水草の除去などの活動のほか、老人会・婦人会・子供クラブによる毎月の農道及び水路周辺の不法投棄の点検、空き缶・ゴミ拾いなどの環境美化・清掃活動を行っています。
当集落の地沈水路では、かまち（コンクリート柵渠）の裏込め土壌の浸食・流出のために、30枚ものかまちの倒れが発生し、これにより小段の土壌の浸食・流出が進み、水路法面を浸食する結果となっていました。浸食の大きい箇所では崩落の危険があり、早期の補修工事が必要となっていました。
そこで、今年の4月と5月に、土壌の浸食を少しでも防ぐために、倒れているすべてのかまちを修復し、倒れ防止のための土のうを600俵つくり、それを裏込め材として充填する活動を行いました。
今後も、定期的に点検活動を実施し、早期に対策を行い、少しでも地域に貢献できればと思っています。
（かまちの補修作業）
（小段の浸食部分への土のうの充填作業）
※地沈水路とは
地盤沈下対策事業で整備された水路。地下水をくみ上げることが地盤沈下の原因となっているため、現在、農業用水を確保するために地沈水路への貯水がなされている。また、平成24年度より、嘉瀬川ダムから地沈水路への農業用水の送水が始まり、更なる農業用水の確保が図られる予定。
東郷環境保全会
田中会長より一言
東郷環境保全会は、六角橋から南に広がる地域で活動を行っており、農業者62戸、非農業者8団体（区自治会、老人会等）により組織されています。
当地域では、圃場整備が完了して23年が経過し、水路の泥土の堆積及びポンプ施設等の劣化が進んでいます。そこで年間計画を作成し、それに基づいて、泥上げ、ポンプ場の修理・部品の交換等を実施しています。また、当地域には2本の地沈水路が流れ、大雨時の排水やダムからの配水の際は、役員と井堰管理者で12ヶ所の井堰の開閉の調整に当たっています。そして、上流から流れ着いた浮き草の除去を、その都度農家で実施しています。また、春秋のクリーンデーで草刈りや清掃を行っています。
当会では、この活動の一環として、当地域の水田を2アール提供し、PTAの協力を得て、六角小学校の4・5年生を中心とした子供たちを対象に、田植えから稲刈り、脱穀までの農作業の体験学習を行っています。将来を担う子供たちがこの体験を通して、農村が持つ役割や重要性を学んでくれることを期待しています。
（子供たちによる田植え体験）
（収穫した稲の脱穀作業）
農地・水場所当てクイズ～ここはどこでしょう？？？この事業の活動の一環として、地域の皆さんが作られた花壇です～
ヒント：佐賀農業高校の前の道を西へ約1．3km直進したところ。
役場より活動組織の皆さんへ
活動組織の構成員（農業者、非農業者等）・役員の変更及びその他変更がありましたら、随時ご連絡ください。
このページに関するお問い合わせ先 農村整備課 電話（直通）：0952-84-7122
