ロタウイルス感染症予防接種の定期接種を開始します【令和2年10月1日から】
令和2年10月1日より「ロタウイルス感染症予防接種」が予防接種法に基づく定期接種となります。
令和2年8月1日以降生まれのお子さんが対象になり、予防接種予診票は順次送付します。
ロタウイルス感染症とは
ロタウイルスは感染力が強く、5歳までにほとんどの乳幼児が感染すると言われています。
主な症状は、突然の嘔吐、水様性下痢、発熱で、特に初感染時が重症化しやすく、嘔吐・下痢に伴う脱水やけいれん、腎不全、脳症などの合併症を併発した場合、入院治療に至ることもあります。
ロタウイルス感染症定期予防接種の概要
ワクチン名 |
ロタリックス |
ロタテック |
対象者 |
令和2年8月1日以降に生まれたお子さん |
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接種対象期間 |
出生6週~24週 |
出生6週~32週 |
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※初回接種は出生14週6日まで |
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接種回数 |
2回(経口摂取) |
3回(経口摂取) |
接種間隔 |
前回接種から27日以上の間隔をあけて接種する |
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費用 |
令和2年10月1日以降の接種から公費(無料) |
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接種場所 |
実施医療機関で個別接種 |
※安全性の観点から出生15週の初回接種はおすすめしません。
※ワクチンはロタリックス(1価)と、ロタテック(5価)の2種類があります。
接種回数がワクチンによって異なるので、同一のワクチンで接種を完了する必要があります。
【注意】
令和2年8月1日以降に生まれたお子さんでも令和2年9月30日以前に接種した場合は、任意接種となり費用は自己負担になります。ご注意ください。
接種後1~2週間は腸重積症に注意しましょう。
腸重積症は、腸の一部が隣接する腸管にはまりこむ病気です。腸の血流が悪くなることで腸の組織に障害を起こすことがあるため、速やかな治療が必要です。ワクチン接種から1~2週間くらいまでの間には、腸重積症のリスクが通常より高まると報告されています。
腸重積症の症状としては
□「突然はげしく泣く」
□「機嫌が良かったり不機嫌になったりを繰り返す」
□「嘔吐する」
□「血便がでる」
□「ぐったりして顔色が悪い」
などがあります。
接種後にこれらの症状が一つでも見られた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
腸重積症はロタウイルスワクチンの接種にかかわらず、3か月~2歳くらいまでの赤ちゃんがかかりやすい病気で、まれな病気ではありません。
生後14週6日までに初回の接種を受けましょう。
月齢が進むと、腸重積症にかかりやすくなります。できるだけ腸重積症の起こりにくい早めの時期に接種を受けましょう。
初回接種を15週以降に受けることはお勧めしていません。