佐賀県白石町産「璃の香(りのか)」の特徴
~いきさつ~
白石町は農業が盛んで、たまねぎ、レンコン、イチゴなどが特産品になっています。平成31年6月に「道の駅しろいし」がオープンするにあたり、新しい特産品を探していました。そこで、佐賀県の果樹試験場から白石町の土質や気候にあった作物として「璃の香」のことを聞き、試験栽培先を探していたところ、白岩地区の皆さんが引き受けてくださいました。
白岩地区は戦後の食糧難の時に開拓された場所で、みかん栽培が盛んな地区ですが、今は高齢化や後継者不足が深刻化し耕作放棄地が増え、みかんより手軽に栽培できる果樹を模索していました。
平成28年に白岩地区の皆さんにご協力いただき、遊休農地の整地、イノシシ被害対策等を行い、構成員7名の「白岩地区果樹試験組合」を発足し、「璃の香」の栽培を開始しました。
整地前
整地後
白岩地区果樹試験組合の皆さん
~特徴~
「璃の香」は、平成27年に農研機構で開発された「リスボンレモン」と「ヒュウガナツ」の掛け合わせでできたレモンの品種です。一般的にレモンは「かいよう病」に弱く、温暖少雨な気候で作付されることが多いですが、「璃の香」については、病気に強いという特性を持っており、白石町の気候でも栽培できます。
従来のレモン品種と比べ、200g程度と大きく、果皮が薄く果肉が多いため、果汁が多いのが特徴です。また、酸含量が低く、「まろやかな酸味」となっています。
白石町の「璃の香」は、9月末から12月頃まで収穫が行われ、10月までは「グリーンレモン」と言われる緑色の実の時期での収穫もされています。国内で流通しているレモンのほとんどが外国産であり、黄色の実で販売されています。期間限定になりますが、「グリーンレモン」でも味わうことができます。
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このページに関するお問い合わせ先 農業振興課 園芸農産係 電話(直通):0952-84-7121