DV（ドメスティック・バイオレンス）とは？

内閣府の調査（平成20年度）では、女性の3人に1人が配偶者からの身体的暴力、心理的攻撃、性的強要のいずれかの被害を経験したことがあると答えています。また、近年は、若者の交際相手からの暴力（デートDV）についても注目されているところです。
夫、パートナーからの暴力はもちろん、性犯罪、売買春、セクシュアル・ハラスメント、ストーカー行為等は、決して許されるものではありません。DVについては、これまで「夫婦喧嘩」「夫婦のプライバシーだから、他人が口出しすることではない」などと考えられてきましたが、平成13年に成立した「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律」では、「人権侵害」「犯罪となる行為」であり、社会全体で解決するべき課題であることが明記されました。

DVには、以下のとおり、さまざまな形態があります。

• 身体的暴力～殴る、蹴る、髪をつかんで引きずり回す、首を絞める、物を投げつける、刃物を振り回したり突きつけたりする等
• 心理的暴力～口汚くののしる、おとしめる、何時間も訪問する、無視する、脅す、何も決めさせずすべて夫が決める、妻が大切にしているものを壊す等
• 性的暴力～セックスを強要する、避妊をしない、産むことあるいは産まないことの強要、無理やりポルノを見せる等
• 経済的暴力～生活費を渡さないまたは少額しか渡さない、家計を詳細にチェックする、収入がいくらあるのか教えない、外で働かせない、借金をさせる等
• 社会的暴力～外出や電話を制限する（させない）、行動を細かくチェックする、実家や友人などとの付き合いを嫌がる（させない）、外出しても「どこにいる」「何時に帰る」など頻繁に連絡を取らせる、どこに行くにも夫の許可を取らせる等
• 子どもを利用した暴力～子どもに暴力を振るう、子どもの前で暴力を振るう、子どもを取り上げると脅かす、子どもに悪口を吹き込む等

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