農地・水・環境保全向上対策（平成22年2月号）
農地・水・環境保全向上対策とは、農家と地域住民が力をあわせて農業資源を守っていこうという取り組みです。今回は「鳥巣農水組合」と「太原下環境保全隊」の活動を紹介します。
活動紹介
鳥巣農水組合（白石地域・鳥巣）
溝口代表から一言
鳥巣農水組合は、須古校区北部の杵島山の山すそに広がる集落で活動をおこなっています。農地面積は約34．7haとなっており、鳥巣区民28戸と地区外からの入り作者、上黒木地区の農業者を含めた46戸で活動をおこなっております。活動内容としては、施設の点検活動、農道・水路の草刈り、水路の水草除去や浚渫などをおこなっています。また、婦人会を中心に、毎月1回の清掃活動をおこない、地区内の環境美化に努めています。当地区には、ため池があり、このため池は農業用水の確保という役割はもちろん、大雨時の防災ダムとして重要な役割を果たしており、このため池の管理も重要な活動の一つです。今年度は、隣接する岡崎地区との連携により、水路の浚渫をおこなったほか、7月の大雨で山から水路・道路側溝へ流入した土石の浚渫をおこないました。今後も、農業用施設の点検活動のほか、水路の堰板などの施設の維持管理や地域環境の向上へ向けた活動に取り組んでいく予定です。
（婦人会による道路のゴミ拾い）
（ため池の草刈り）
（道路側溝の泥上げと土のう作り）
（水路側壁への裏込め材の充填）
（水路の草刈り）
太原下環境保全隊 （白石地域・太原下）
関代表から一言
太原下環境保全隊は、比較的戸数の多い太原下集落を中心（一部福田、満江地区を含む）とした地域で、他地区からの入り作者を含む93戸（うち非農家16戸）により、農用地約61.5haで活動をおこなっています。当地区では、昔から水資源に乏しく、灌漑には苦労してきました。このため、排水の機能だけでなく、貯水機能を有している農業用排水路の適切な維持管理、及び圃場整備事業で整備された灌漑施設の長寿命化に努めています。また、婦人会・子供会による空き缶・ゴミ拾いなどの活動、さらには、水質汚染を防止する活動により生態系の保護を図っています。旧堤防跡地道路の長大法面の補修も行っています。私たちは、この事業が開始された平成19年度当初から活動に取り組んでおり、平成20年度には、周辺地区との連携を図るため、活動地区の拡張もおこないました。これまで実施してきた活動は、開水路の除草、支線・小排水路の泥土上げ2,730m、揚水機場の雑物除去網の交換（2か所）、道路法面補修306m、畔塗り機を購入し畦畔の補修をおこなってきました。今後も、地域の方々の意見をもとに活動を継続しつつ、啓発活動を推進し、地域の方々に農業資源の大切さを再認識して頂き、農業の基盤となる農地を含む農業用施設の維持・向上を図り、農村環境を守っていきたいと思います。
（開水路の除草）
（小排水路の泥土上げ）
（揚水機場スクリーン更新）
（道路法面補修）
（畦畔補修）
最近のトピックス
1月18日～23日に深浦水清会で水路法面補修のための木柵の設置が行われました。作業は6名程度で行われ、施工延長は約340mにもおよびました。
このページに関するお問い合わせ先 農村整備課 電話（直通）：0952-84-7122
