農地・水・環境保全向上対策(平成22年9月号)
農地・水・環境保全向上対策とは、農家と地域住民が力をあわせて農業資源を守っていこうという取り組みです。今回は、「3A環境保全体」の活動と、8月27日におこなわれた『九州「農地・水・環境保全」フォーラムin佐賀』での「西郷農水環境保全会」の事例発表をご紹介します。
活動紹介
3A環境保全体(有明地域・新明)
名取代表から一言
3A環境保全体が活動している新明地区は、昭和30年に入植が開始された干拓地で、その歴史は今年で55年目を迎えます。いまでは、農道・用排水路などもきれいに整備され、入植当時の葦の原野は残っていません。
現在、3A集落30戸と入り作者14戸の計44戸により、対象農用地約38haを含む四方を用排水路に囲まれた地域で活動をおこなっています。
また、当地区では、10年前から祭りなどの行事が廃止になっており、この事業でおこなう共同活動が、地区住民の集まる機会の一つとなり、皆さん結構楽しんで活動に参加してくださっているようです。
(農道の砂利散布による補修)
(水路の草刈り)
(農道法面への芝の植栽)
(道路のゴミ拾い)
これまでの主な活動
- 用水路の草刈り
- 空き缶、ゴミ拾い
- 農道法面への芝の植栽
- 農道の砂利散布による補修
- 畦塗機による畦畔の再築立
今後、農道への植樹、用水路法面への花の植栽や環境保全のための啓発看板の設置などを計画しています。
入植当時何もなかった干潟に、この55年の間に緑が増えました。より一層緑豊かな住みよい郷土を目指して、環境保全に取り組んでいきたいと思っています。
~ふるさと西郷の自然と環境を大切に~(西郷農水環境保全会)
8月27日に『九州「農地・水・環境保全」フォーラムin佐賀』が開催され、「西郷農水環境保全会」が「ふるさと西郷の自然と環境を大切に」と題して、地区内の環境美化活動を中心に事例発表されました。その取り組みが評価され、「西郷フラワー公園の庭園数も2・4・5(にしごう)と確実に増加するで賞」を受賞されましたので、一部をご紹介します。
「西郷フラワー公園」で花いっぱい運動
遊休農地 約6aを利用して設置された「西郷フラワー公園」では、年間を通じて花が咲いています。
春~夏(マリーゴールド、千日紅他)
夏(ヒマワリ)
秋(コスモス)
冬~春(菜の花)
「西郷フラワー公園」での夏休みスケッチ大会
毎年8月下旬に開催されます。地区の小学生が参加し、地区の方々が日頃から管理している花々をスケッチします。
地区敬老会でのスケッチの展示
子供たちが描いたスケッチは西郷公民館に展示され、9月におこなわれる地区の敬老会の際には、お年寄りの目を楽しませています。
限られた交付金の中で、環境美化を進めるために
法面保護と環境美化のために植栽している芝は、経費節減のため、種から芝苗を生育し植栽しています。現在、芝の植栽は地区内の約1kmにも及んでいます。
今年は、水稲育苗箱40箱で、約8,000株の芝苗を育てています。9月上旬に、農道・水路沿いにあと2km植栽をおこなう予定です。
(昨年の育苗の様子)
(芝苗の植栽)
(今年は苗箱で育苗中)
このページに関するお問い合わせ先 農村整備課 電話(直通):0952-84-7122